人はみんな欠点を持っていますよね。

中には自分は欠点だらけで嫌になる...という人もいるでしょう。

今回は、自分の欠点に対する見方が変わる物語を書きました。

読めば自分の欠点を前向きに見れるようになれます。


それでは、はじまり~


欠点は見方を変えれば個性になる



「私は本当に駄目だ」


志保(しほ)は絶望した。

志保は自分のことを欠点だらけだと思っている。


志保「私は何でこんなに欠点があるのだろう...」


周りの友達は欠点がない。

正確に言うと、自分に比べれば欠点がないと言っても過言ではない、と志保は言いたい。

志保「勉強も出来なかった」
志保「家事だってろくに出来ない」
志保「仕事も同僚の女の子より全然出来ない」

志保「終わってる」

志保「はぁ」



自分なんて存在してる意味あるんだろうか...?
この世界に自分は必要ない。
生きている理由も分からない。


...


志保はそんなことばかり考えている。


志保は小さいころから苦労していた。

友達の女の子より点数の低い算数のテスト
自分が好きだった男の子と手を繋いでいる子
最初から最後まで補欠だった部活

志保は人生のいたるところで傷ついてきた。

それがあって志保は、自分の欠点の多さに悩むようになった。



志保「私って何なんだろ...」



.....



志保の悩みは解決することなく、季節は変わった。



プルルル


電話がかかってきた。


志保「もしもし?アカリ?」


アカリ「久しぶりー!」


友人であるアカリから電話がかかってきた。

アカリは小学校のころからの付き合いで、15年来の関係だ。
志保の中でも特に仲のいい友人だ。

アカリと話していると、志保も楽しくなり嬉しくなり、自然と笑顔が出てくる。志保の悩みも、アカリと話しているときは心の奥に静まってくれる。


志保はアカリとご飯に行く約束をした。





数日後


志保は約束のカフェでアカリを待っていた。



アカリ「やっほー、久しぶりだねぇー、1年ぶり?」


アカリが到着した。

志保「そうだねー!1年ぶり!」



アカリとの話は電話のときよりも盛り上がった。



志保「 (ああ...アカリと話すのは楽しいなぁ...) 」

志保「 (話してて楽だし、落ち着くし、何より楽しい) 」

志保「 (アカリがいてくれて良かった...) 」



アカリ「志保?」

志保「ん?」

アカリ「どうしたの?なんか浮かない顔してるよ?」

アカリが心配そうに、でも笑顔を見せながらそう言った。

志保「んーん、別に」

志保はニコっと笑った。

アカリ「ふーん...」

アカリ「あ、それでさ!」

アカリが話を切り出した。

アカリ「もー!仕事が上手くいかなくて大変!」
アカリ「周りみんなレベル高くてさぁ!私、落ちこぼれよ?落ちこぼれ!」
アカリ「成績学年一位の頃の私が泣くわっ」

アカリがウンザリしながら言った。

志保「へー、アカリがね。以外。」
志保「あんなに万能女子と言われたアカリでもついて行けない世界があるんだ」

アカリ「ふー...向いてないのかもね」

志保「でも、仕事は好きなんだよね?」

アカリ「うん!好きだな。だから頑張る。」


アカリ「とは言ってもさぁーーー」



アカリ「流石にへこむわ」



アカリの心が悲しさで震えているのが志保には分かった。



志保「...」



志保「私さ」



アカリ「ん?」



真剣な空気になった。



志保「私さ、何をやっても駄目でさ」

志保「アカリや他のみんなに何やっても勝てなくてさ」

志保「あんなに頑張った部活も、必死にした勉強も、みんなとのコミュニケーションも」



志保「ぜんぶ駄目でさ」



志保「自分って欠点だらけ!」
志保「...って昔も今も思ってる」



志保「だからさ」



志保「アカリの今の気持ち、誰よりも分かるよ」



志保はニコって笑った。





アカリ「ぷっ...アハハ、アハハハハ」

アカリ「そういえば志保は何やっても駄目だったわね...ふふっ」

笑っているアカリを見て頬を膨らませる志保

志保「もー!なによ!」

アカリ「いや、ごめん、昔のこと思い出して...ふふっ...」

アカリはまだ笑っている。

志保「もう、失礼なんだから」

志保はプンプンしている。



アカリは笑いがおさまる頃に言った。


アカリ「...はぁーあ、笑った。楽しかったなぁ...あの頃」

志保「そうね」

志保はまだ不満そう。


アカリ「よし!何か元気出てきたわ!また頑張るね」

アカリは笑顔で言った。
志保も笑顔になった。


志保「そう?良かった」

アカリ「うん!もう大丈夫」



アカリ「だって、志保が私の気持ち分かってくれるんだもんね」

アカリはニッコリと笑った。



志保「うん!まかせて!」



アカリが安堵しながらこう言った。



アカリ「あ~、志保が欠点だらけでよかった」



志保「え?」



アカリ「だってさ、志保に欠点があるから私、今回立ち直れたんだよ。実は結構きつかったんだ。欠点っていうよりこれはもう志保の個性だよ!」





志保は衝撃を受けた。





志保「 (私の欠点が人の役に立ってるんだ...) 」



志保にはアカリが嫌味で言ったわけではないと分かっていた。

アカリもまた、この発言によって志保が気を悪くしないと分かっていた。



志保「 (あんなに嫌だった私の欠点も人の役に立つんだ) 」

志保「 (それも大好きなアカリのことを救えた) 」



志保「 (欠点があるから上手くいかない人の気持ちが分かるんだ!) 」





志保「アカリ!ありがとう!!」

アカリ「え?あ、うん。よく分かんないけど。」



志保「 (私は、上手くいかない人の気持ちを分かってあげられる人になろう) 」

志保「 (それが私の個性であり私の役目) 」





志保「頑張ろう」





志保は自分の欠点を受け入れて前へ進んだ。



おわり


終わりに


欠点も見方を変えれば個性になります。

そして、思わぬところで役に立つことがあります。
それは、どんな欠点でもです。

自分の欠点を、見方を変えて見てみてはいかがでしょうか?


素敵な個性になるかもしれません。


では、カラクでした。