今回は、読めば

・成功することや幸せになることについて大事なことを知れる

話を書きました。


では、始まり。

成功したから幸せになれる、は違う




高野&杉本「成功したい」



高野と杉本は昔からの知り合いだ。
二人は友人であり、昔から何かと競うライバルでもあった。



高野「絶対成功したいよな!」

杉本「ああ!人生一度きりだからな!成功しなきゃな!」


高野と杉本は成功すると息巻いていた。


高野「俺は車が好きだから、大手自動車メーカーに就職するぜ!」

杉本「いいじゃないか!」

杉本「俺は、安定していて給料も高い、やっぱり成功と言ったら国家公務員だろう、俺は国家公務員になるぜ!」

高野「よし、頑張ろうぜ!」

杉本「おう!」


それから二人は、それぞれの目標を達成するために努力した。


勉強もした、面接の訓練もした、アピールできることを増やすためにボランティアや地域活動などにも積極的に参加した。
二人はどうしても成功したいようだ。
若くて目標もあって熱い若者だ。


高野「いや~、今日も疲れたな!」

杉本「そうだな!まだまだ行けるけどな!」

高野「俺もだぜ!負けないからな!」


二人はそう笑った。お互いに高め合えるいい関係だ。





それから時が過ぎた。

二人の努力は順調に実を結んだようで、二人は成功への一歩である目標の職業に就くことが出来た。


高野「やったぜ!やったな!」

杉本「おう!俺たちやったな!」


高野「大手自動車メーカー、これで俺も成功だ」

そう高野がニヤニヤと笑った。

杉本も同じように

杉本「俺は国家公務員だぜ、もう勝ち組だろ」

ニヤニヤと笑った。


二人はすっかり成功できた気でいる。
しかし、二人の成功への道はこれからなのである。


それから二人は忙しくなった。
やはり忙しい仕事なのであろう。
時には残業したり、時には休みの日も会社に行き。
そんな忙しい日々を過ごしていた。



二人の出会いは小学生の頃だった。
教室の隅で一人で本を読んでいた高野を、杉本が声をかけたことが始まりだ。

しかし、そんな二人も、今は忙しく全然会えなくなってしまった。

たまに連絡は取るものの会うことはなくなってしまった。

しかし、これもお互いの人生のため、寂しいが仕方がないことなのだろう。



それから時間が過ぎ
5年が経っただろうか。


二人は連絡もあまり取らなくなってしまった。



高野「ふぅー、疲れたな」

高野は職場の自分の椅子に寄りかかりながら一息ついていた。


高野「(杉本、元気かな)」

ふと、杉本のことを思い出していた。


高野「(お互い忙しいからな、最近は連絡も取れてない)」

高野「(1年前くらいに連絡取った時は、杉本も出世したって言ってたからな)」

高野「(きっと元気でやっているんだろう)」


高野「(俺も出世した、仕事も順調)」

高野「 (ただ) 」



高野「(これが成功なのだろうか)」



高野はそんなことを考えていた。



高野は久しぶりに杉本に連絡してみることにした。



高野「あ、もしもし、杉本?久しぶりだなー、どうだ?元気でやってるか?」

杉本「おう、久しぶりだな」


杉本は何だか元気がなかった。


杉本「実はさ、おれ」


杉本が話し始めた。


2分ぐらい杉本は話していただろうか。

高野は相づちを打ちながら杉本の話を聞いていた。


杉本の話によると

どうやら杉本は、激務により心身を病んでしまったようだ。

大きな責任、ほぼ毎日の残業、休日の仕事、3時間ほどの睡眠

杉本の心身は必然的に病んでしまった。

杉本は仕事を辞めてしまったようだ。

今は自宅で療養中だそうだ。


高野「そうか...大変だったな」

高野「ゆっくり休みなね」


高野は杉本を気づかってか、そこで電話を終わりにした。


高野「(杉本...)」


高野はショックを受けていた。

仲の良かった杉本が、一緒に切磋琢磨していた杉本が、大事な、大事な友人が心身を病んでしまった。


高野の頭に昔の映像がよぎる。


杉本「高野くん!一緒に...遊ぼ?」


初めて杉本が声をかけてくれた時のことだ。



高野「杉本...」


高野は涙した。


なんで気づいてやれなかったんだ。
なんで連絡することをサボってしまったんだ。
こうなることは避けれなかったとしても、何か出来ることがもっとあったんじゃないか。


高野は後悔した。



高野「...」



それと同時に、高野は思うことがあった。



高野「成功しても、幸せになれるとは限らないんだな」



杉本はいわゆる”成功”していた。

国家公務員、安定していて、給料も日本の平均よりも大幅に多い
その中でも杉本は出世をしていた。
世間から見たら成功者だろう。

しかし、杉本は心身を病んでしまった。

成功とは、一体何なんだろう。

高野はそう思っていた。



高野「成功したら幸せになれるんじゃないのか」


高野「そもそも、成功とはなんだ?」


高野「金か?違う。地位か?違う。周囲からの憧れか?違う。」


高野「何なんだよ...」


高野は分からなくなっていた。

そして、
自分もいずれ杉本のようになるのではないか、と考えるようになった。



高野は会社の上司に相談することにした。


上司「なるほどな」


上司「友人さん、大変だったな」

高野「はい...」


上司「なぁ、高野」


高野「はい」



上司「成功すれば幸せになれる、わけじゃない」



高野「はい...そうみたいですね」




上司「幸せだから成功できるんだ」




高野「え?」



上司「幸せでいることが先だ」

上司「幸せでいることが成功を生むのだ」

上司「高野、お前が今の仕事に幸せを感じることが出来るなら、成功できる」

ニコっ、と上司は笑った。


高野「なるほど...ありがとうございます!」


高野は上司にそう言われて、少しだけ安堵した。


高野「そうか、まずは幸せになることからなんだな」


高野「そもそも何で俺は成功したいんだ?幸せになりたいからだろ?」

高野「だったら」

高野「成功じゃなく、幸せを目指そう」



そこから高野は変わった。

今までは成功するために日々生きていた。

だが、これからは
幸せになるために生きていくことにした。


そして、高野は杉本とも頻繁に連絡を取ることにした。

それは杉本に対する罪悪感からではなく、純粋に杉本のことが好きだからだ。
助けられなかったことを申し訳ないとは思っているが、それが理由で連絡を取っている訳ではない。
高野は杉本と話したいのである。



月日が経ち

高野は、幸せになるために生きることにしてから、段々と幸せになっていった。


仕事も順調だ。高野は今の自動車メーカーの仕事が合っているようだ。高野は車も好きだから、それも関係しているのだろう。


高野は幸せになり、成功していった。


杉本はというと


高野「もしもし、杉本?」

杉本「おう、高野」

高野「週末、飯食いに行こうぜ」

杉本「おお、いいねー、行こう行こう」


杉本も元気にやっている。


杉本はあれから療養を経て、実家の農業をすることになった。

杉本は農業が好きなようだ。



高野「よし、週末までもうひと頑張りするか」


ピコン♪

高野「ん?杉本から写真が送られて来た」

高野「どれどれ」


そこには人の顔より大きいスイカと杉本の満面の笑みがあった。


高野「ははっ、いいスイカと笑顔だ」



おしまい

終わりに


成功したいと、誰もが思います。
でも、成功したいのって、結局は幸せになるためですよね?
それなら、まずは幸せになることから始めましょう。

幸せになった上で成功したいのなら、成功するために頑張ってみましょう。

まずは幸せになってからです。



では、この辺で。
カラクでした。